膝の痛みは膝に原因がない?
2022/06/22
住吉ゆき整体院(Yuki Judo Therapist Space)です。
最近、私のまわりには膝の痛みを訴える人か多いようです。
膝の痛みだとどんな風に施術したらいいのでしょうか?
診るのは関節のアライメントだと思います。
・間隔がせまい・広い
・間隔にかたよりがある
・靭帯や半月板に損傷がある
これらはもちろんチェックします。
ただ、靭帯や半月板を直接アプローチはできません(間接的にはアプローチします)。
膝のお皿(膝蓋骨)の動きを調整する程度です。
直接、関節の矯正をしただけではよくなりません。すぐに戻りますので。
実際には膝の動きに関係する筋肉とそれに関係する関節は最低限診ないといけません。
なんか、骨折の固定「上下各一関節を含める」みたいな感じです。
たとえば、よくある膝の近辺の骨折「腓骨頭骨折」の場合、すねの骨の外側の細い骨の膝に近いところの骨折です。
腓骨は膝の横から外くるぶしまでありますので、
固定は「膝まわり」「足首」です。
つまり、膝の上から足首までギブス固定になります。
(実際には脚の付け根から足首までの固定になりますね。経験者は語る(笑))
ちなみに、大腿骨の骨折なら、原則なら「骨盤を覆って膝の下まで」の固定です。
股関節と膝関節の固定です。
(実際には、手術になるので物々しいギブス固定にはなりません。)
話が脱線しましたが、最低限の施術なら、骨折の固定範囲を参考にするといいでしょう。
つまり、足首から膝にまたがる筋肉が原因なら足首を診ないといけませんし、股関節から膝にまたがる筋肉が原因なら股関節を診ないといけません。
確率的には大半の膝の痛みは股関節に原因があることが多いので、股関節を診ると改善しやすいです。
先にお話した関節のアライメントも股関節を診ると改善しやすいです。
いいかえれば、股関節が原因で膝に痛みが出るため、膝だけを診てもなんの解決にもなりません。
たびたび脱線しますが、
「大腿骨骨頭壊死」という、骨盤にはまるところの大腿骨の骨頭が血流が何らかの理由で悪くなり腐ってしまう病気がありますが、これも膝に痛みが出ます。
ここで、「膝に問題が~」なんて決めつけると手遅れになることもあります。
膝に痛みがある時は股関節に問題がある
治療業界では常識ですが、一般にはわかりにくいかもしれませんが、覚えておかないといけません。
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