「けんびき」って？
2022/01/06
住吉ゆき整体院(Yuki Judo Therapist Space)です。
以前、整骨院のスタッフをしていた時によくいわれたのは、
「けんびきがつらい」
今だから暴露しますが、私、「けんびき」が何なのかわからなかったんです。
解剖学的な用語に「けんびき」なんてありませんし、日常生活でもきいたことがありません。
きいてみると、肩こりがきつい人が訴えるあの部位でした。
そもそも、「けんびき」とは筋肉が骨をひっぱることです。骨についているところの付近の筋肉が「腱」です。
屁理屈をこねると、アキレス腱が踵の骨をひっぱることも「けんびき」です(そんな使い方はしませんが)。
で、「けんびき」といわれる部位は、肩甲骨の上角のことです。
下の筋肉の図の停止のところです。
「けんびき」を引っ張る筋肉が固まった。
これが、「けんびき」の痛みの原因です
つまり、筋肉が「けんびき」を強く引っ張って痛むわけです。
「けんびき」を引っ張る筋肉とは、この２つです。
㊤肩甲挙筋(けんこうきょきん)
㊦小菱形筋(しょうりょうけいきん)
肩甲挙筋が「けんびき」を引っ張って、肩甲骨を引き上げます。
小菱形筋が「けんびき」を引っ張って、肩甲骨を内側に引き寄せます。
肩甲挙筋が固まると、「けんびき」を強く引っ張り上げます。
結果、「けんびき」に痛みが出ます。
小菱形筋が固まると、「けんびき」を強く内側に引っ張ります。
結果、「けんびき」に痛みが出ます。
ちなみに、筋肉が固まる理由は、“血流” が悪くなるからです。
血流と言っても、筋肉の血流です。血管の血流ではありません。
つまり、肩甲挙筋や小菱形筋の筋肉の中の血流が悪くなるわけです。
結果、筋肉は固まって、「けんびき」を強く引っ張って痛みが出るのです。
すなわち、これらの筋肉の血流が良くなるように保てば痛みは出なくなるはずです。
そして、関節を正しい位置にしてゆっくり動かすことですね。
次回、この「けんびき」に関するお話をします。
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