握力が強いからといって安心してはいけません
2021/12/10
住吉ゆき整体院(Yuki Judo Therapist Space)です。
「握力が強いということは後々にまずいことになる可能性があるのですがそれに関しては後日お話します。」
というお話を以前しました。
握力が強くても重い物は持てませんし、それほどのメリットはありません。
お年寄りがしがみつくときにアザがつくぐらい握る握力はある意味はた迷惑です。
(しがみつかなくてもいいようにする方が大事ですし、しっかり立って踏ん張れるようにできることの方が大事です。そもそも握力検査は立って踏ん張ってやりますからね。)
握力が強いことによりかんちがいするんですよね。
実際、お年寄りに多いのですが、物がつかめずによく落とすシーンがあります。この時の物は比較的小さい物です。
握力が強い時は多少はごまかせますが、やっぱり落とします。
一般的に、握力で使う筋肉は肘から指にかけてついている筋肉です。比較的大きい筋肉で手の外在筋といいます。アウターマッスルです。
日常生活で大事なのは、指先がしっかり動いて力が入れられる筋肉です。つまんで持ったり、指先だけで力が入れられる筋肉でもあります。手のひらから指先についている筋肉で手の内在筋といいます。インナーマッスルですね。
握力が強いことで指先も使えるとかんちがいしてしまうんです。
そもそも、使う筋肉が違うんです。
大きい筋肉では細かいことはできません。
体幹のインナーマッスルと考え方は同じです。
豆をつまんだり、きちんと箸を使って豆をつまんだり、えんぴつなどで字を書いたり、こんな動かし方ができないと日常生活はままならなくなります。
握力がなくてもなんとでもなります。
最近見かけるのは、箸をまともに持てない人だったり、筆圧が低い人がわりと多いことです。
私のこどもの頃は箸は大半の人が親からの指導がありますので持てない人の方が少なかったですし、字を書く量が多いせいか筆圧が強い人が多かったように思います。
箸を持てないのもびっくりしますが、筆圧はもっとびっくりです。
私はHBだと濃すぎるし、Hだと紙に書いた跡がついてしまうのでFだったのですが、今のこどもはBや2Bだそうですね。
今のこどもは、将来、物をつまめないようになりやすいかもしれません。
そして、握力は強いのかもしれません(笑)。
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