呼吸について

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呼吸について

2020/03/23

横隔膜のお話をしましたので、その流れで呼吸についてのお話をします。
 
腹式呼吸の効果や胸式呼吸との違い、やり方などについて説明します。
 
基本的な事として呼吸は肺で行われます。息を吸うと肺に酸素が取り込まれ、肺の中の肺胞と呼ばれる組織で酸素と二酸化炭素の交換が行われます。体内に取り込まれた酸素は血管の中を通って全身へと運ばれます。
 
胸式呼吸と腹式呼吸は、どのように肺を膨らませるかの違いです。
息を吸う時は肺を膨らませる必要がありますが、肺は直接膨らませたり縮めたりする事は出来ません。息を吸う時は、胸郭と呼ばれる肋骨に覆われた部分が拡張したり、横隔膜が下がる事により自動的に肺が膨らみます。
 
呼吸に使われる横隔膜や外肋間筋も直接意識して収縮させる事は出来ませんが、息を吸う時には自動的に収縮します。
 
息を吸う時、胸郭の拡がりが大きい場合を胸式呼吸横隔膜の下がりが大きい時は腹式呼吸と呼んでいますが、実際にはどちらも動いています。あくまで感覚的な割合の話であるため、腹式呼吸といっても胸郭は動いています。どちらを優位に使っているかという違いです。
 
腹式呼吸は脱力してリラックスする時の呼吸法と言えます(副交感神経が働く呼吸法)。イメージとしてはお腹がふくらんだり凹んだりする呼吸となります。息を吸う時にお腹がふくらむのは横隔膜が下がり内臓が前方に移動するためです。
 
それに対して胸式呼吸は緊張した時の呼吸、力を使う呼吸と言えます(交感神経が働く呼吸法)。イメージとしては胸が横に広がる感じです。息を吸う時に肋間筋(外・内肋間筋)が働いて肋骨間のスペースを広げる事で肺を横方向に膨らませています