鵞足炎について 2020/02/24 鵞足炎についてお話します。 鵞足とは、膝の内側上方の筋肉が重なっているところです。ガチョウの足のような形をしているのでそうよばれます。 前振りで、股関節の筋肉が関わっているので、少しだけご説明しました。 縫工筋、薄筋、半腱様筋の3つです。 縫工筋ー起始 上前腸骨棘・停止 鵞足 股関節屈曲、外転、外旋、膝関節屈曲 薄筋ー起始 恥骨下枝・停止 鵞足 股関節内転、内旋、膝関節屈曲 半腱様筋ー起始 座骨結節・停止 鵞足 股関節伸展、内旋、膝関節屈曲 筋肉の走行は前のブログを見てください。 股関節の外転、内転、外旋、内旋の関係です。 文字にするとわかりにくいですが、動きの違う筋肉が3つついていて、「この動き」だけではなく、「この動きも、あの動きも、あんな動きでも」となるので発生機序や痛みが出る動きを把握できないと半永久的に改善されません。 痛みが膝の内側の鵞足部に出ますが、若干ずれることもあります。太腿の内側下方に出ると大腿四頭筋のうちの内側広筋と間違えたりすることもありますが、縫工筋も一部走行が同じです(骨盤の上の上前腸骨棘の異常が確認できれば間違いませんが)。 左が内側広筋、右が縫工筋です。走行ラインが似てます。 こういったことも、筋肉のつき方を含めた解剖学がわかれば案外簡単にわかるものです。 実際のところは、安静にすれば痛みはなくなりますが、正しい動かし方をしないと痛めます。 ということは、痛めない動かし方を体で覚えないといけませんが、これは施術しながら少しずつやらないといけません。 コンセプト メニュー